高圧絶縁オイル交換

絶縁トランス

高圧トランスの絶縁オイルは、使用年数もしくは、定
期検査のときの高圧絶縁測定によって交換するかど
うかを判断します。 以前、高圧工事を終了した後に
、オイル遮断機を操作して再送電を行った際に、オイル交換を新規設置してから1度もしていなかった為に
遮断機内部において高圧放電現象が発生したことが
ありました。 あれ嫌な音ですよ。
 

酸化絶縁オイル
10年以上経つとトランス自体(絶縁オイル)の絶縁値
は、1/3以下になることがあります。
左の写真を御覧になればお分かりになると思います
が、オイルに酸化不純物が溶け込み醤油のような色
になっています。ここまでくると危ないです。
オイル抜取り
トランス内の既存オイルをコイル及びリード板を傷つけ
ない様に抜いていきます。 この時に、傷つけたら最
悪です。(そんなふうな構造はしていませんので、ご心配なく)
洗浄
トランスに付着している酸化不純物を新しいオイルで
洗い落とします。 見た目には、付着している様には
見えないものですが。 洗浄したオイルもポットの中
から抜取ります。
新規オイル注入

以上の工程が終了した後、新規絶縁オイルの注入
となります。 見て下さい。ポット底まで見える透明度
です。 
東京湾から沖縄のサンビーチほどの違いです。
この後、蓋をしめて終了です。

高圧絶縁測定試験
高圧の再送電をする前に絶縁測定を行います。
この時の絶縁値は、5,000メガから15,000メガまで
回復しました。
工事中と違ってヘルメット等をかぶっていますが、再
投入する時は、アーク等の現象 又は、事故が起こる
かもしれないので、これでも計装備といえます。
足元は写っていませんが、かならず耐圧ブーツを装着
していますし、腕には高圧検電器を作業中から装着し
ています。